2013年1月24日木曜日

巨匠、匠の技


 昨年の秋にアリーナで行われた催事で、照明をお願いした会社のデザイナーさんが見せてくれた匠の技。
その空間で光を発している全ての光源の存在を理解したそのプランと技法に正直、うなってしまいました。

まず、限られた条件でのスポットの配置とそのバランス。
水銀灯と併用したときの計算された配光。
そして、一番驚いたのは水銀灯もそうですが、プロジェクターの光の質(成分)を理解された光の合成です。
フィルターワークとインテンシティーの操作とその技法。
ジョーゼットに共吊りしてあるスクリーンと看板が、まるで別バトンに吊られているような立体感。
光の成分を知り尽くした方ができる、匠の技を目の当たりにしました。
別件で私の行った照明が、趣(おもむき)のない照明で、何か材料や隠し味が足りない料理のように思えました。

目は肥えてきたつもりですが、技術が伴わない分こういった技を見せられるととても感動します。
まだまだ、青二才これからも勉強です。