2012年9月23日日曜日

温故知新


 先日あるテレビ番組で、高校生の創作ダンス全国大会のドキュメントをやっていたのですが、その中の1シーンですごく印象に残るシーンがありました。
正円状に配列したダンサーに対してトップサスが落ちているシンプルなシーンです。
ベースのブルーにトップサス、奥の別ダンサーに対してのSS、幕前を入れても使用しているスポットは20台程度。
このシンプルなシーンがとても感動的でした。
とかく効果的な演出とは、お金が掛かるもの、特に最近は映像中心の演出が念頭に浮かぶもので、、、
コンテンポラリーのようなダンスも最近やってないですし。
その時の素材(ダンサーと情景、状況)をとても効果的に表現されていて、心洗われるとても印象的なシーンでした。
 そんなシンプルな演出とは裏腹に、知り合いの業者さんから受けた相談でDMX6ユニバースの制御の案件がありました。
5mのLEDリボン(450ch)を6本制御したいといった内容でしたが、様々な条件で導入に至りませんでしたが、6ユニバースともなるとnodeが6台、私が知っている範囲で8ユニバースのnodeがありますが、そういった機材が必要になります。
Catalystのようなネイティブでart-netに対応している機材でしたら問題ないのでしょうが、多チャンネル制御はすでに必須項目です。
複雑になる演出とレガシーな演出を融合し、効果的な(対価的な面も)演出を提案出来るように情報を蓄積していきます。

2012年9月10日月曜日

適切な情報提供



 地元で毎年開催されているロックフェスの現場で使用していただきました。
このコンサートの中核メンバーで、映像コンテンツ全般を担当されているクリエーターさんからのお仕事です。

この方には以前から大変お世話になっていて、Connect LineとNo Brandが合併する前の、更に前の事務所を間借りさせていただいてました。
Catalystを導入した当時、トレーニングや実験を行うのに事務所の一角をお借りし、モニターテレビや机などお借りして、検証用各種コーデックのコンテンツやアドバイスをいただいたり、現在の基礎知識はその時に習得しました。
そのクリエータさんと一緒に、コンテンツ制作から最終アウトプットをCatalystでいろんな現場ができればと思っていたので、今回の現場はその念願が叶った現場だったのかもしれません。
そんな様々なコンテンツ再生の中、一つの見せ場で、エンディングのスライドショーがありました。
CatalystコントローラーのGrandMAで事前にプログラムした動きのあるスライドショーに当日撮影した写真を差し替えて再生する、撮って出し的な演出です。
プログラム自体は反復作業ですが時間が掛かり大変でしたが、仕上がりは流石の出来です。
写真をモノトーンにしたり、角度を付けたり、イベントLogoを絶妙なバランスで配置したりと、クリエーターさんのセンスが伺えるシーンでした。
印象的だったのが、写真を選抜、加工されてるオペレーターの方に言われていたクリエーターさんの一言で
「楽するための手抜きはやめろ、仕上がりに影響するから。」
耳に痛い一言でした、、、
客出し時に再生する演出でしたので何人の方が見られたかわかりませんが、心に響く演出だと感じました。

今回のスクリーンですが、横使いの客席に対して均等に情報提供できる角度に設置された16:9が3面。
3面を単一スクリーンにしてのワイドコンテンツと、3面個別に送り出されるスポンサーCMと告知情報など、今回の会場にとてもマッチしたシステムだと思います。
以前から感じていますが、4:3が1面とか平面に定格アスペクトでの映写など面白みがないコンテンツでは、お客さんのアイキャッチになりません。
更に変則的な映写行ってみたいです。